タイムマシン › Untachable Facts

2014年12月02日

Untachable Facts

近頃の報道によると、中近東においてはイランに加えてイラク、アフガンでも緊張の度合いが増してきているという。それらの危険地帯においては、国の利益を賭けてどんな熾烈な手段が飛び交っているのか一般人には窺い知ることはナカナカ難しい。

つい先だっても、旅行先のイランで武装麻薬密輸グループに拉致されていた日本の青年が八ヶ月ぶりに無事開放され帰国したばかりだ。

この種の人質事件でトラブルに巻き込まれたのは彼のような旅行者だけではなく、戦時下の混乱の中では、ボランティア活動に出向いている人達でさえ危険な目に合わされるという考えられない出来事が多発している。 ”どうして”ボランティアまでが?” 善良な一般人がどうしてこのような理不尽出来事に巻き込まれてしまうのか。狐にツマサレタ気がしていたのは私だけではないだろう。

去年のこと、KPFKの番組、Pacifica Radio Showのホストでジャーナりストでもある、Jerry Quicleyの『Live from the Front 』というソロ パホォーマンスがThe Kirk Douglas Theaterで上演された。イラク開戦が濃厚に感じはじめられた頃、果敢にもイラクへ単身わたり、自分自身の眼や肌で捉えたありのままの現地の模 様を可能な限り伝えたいと、独自にイラク市民と接触して取材したパワフルで臨場感あふれるステージであり骨太のりポートであった。通常の報道では戦争の経緯、進行に重きを置いているものが多いが、彼のリポートの中には既存の報道機関からはえがたい、というよりの日本人には、気ずきにくいショキングな事実もふくまれていたのだ。

イラクが陥落するやないや、混乱の中、アメリカ兵、ジヤナりストそれにボランティアたちが大挙してイラクに入国したのは報道で全世界が知っている。だが、これらの名目や肩書きのもとに、アメリカが大 勢の”スパイたち”を紛れ込ませ送り込んでいたという事になると、どうだろうか。フランク・シナトラがスパイだったということが伝えられてもたいした騒ぎにならないほど、スパイには寛容なアメリカだけれ ど、日本人の私にはショッキングな話であった。これを聞き、「何故?」 と多くの人たちの感じている出来事、ボランティアやジヤナりスト達がどうして頻繁にテロリスト達の拉致の対象となってしまうのか、という理由が判明した気がした。ただ東洋人がアメリカのスパイとは思われないのでまた底には別の思惑が潜んでいるのだろうとも思われる。

憔悴しきったようすで帰国した、イラクでの日本人ボランティア拉致事件の下地に、もとをただせばこういう政治的な駆け引きがよこたわたっていたという事になる。「ボランティア活動を行っている人たちを、何故、日本は非難するのか」 というアメリカからのコメントは一体全体どのように解釈してよいものなのか。

考えてみると、When, where, what, who, and how といったresultsについては事件が明らかになった時、報道で明らかにされるが、事件が起こったとき一番の鍵になる情報なのにのに最後まで顔を出さないのが、”WHY”であり事件の根源なのではないだろうかはないだろうか。前者には答えはひとつだが、何故の部分が多ければ多いほど事件は複雑であり深刻さの度合いも大きいことが浮かび上がってくる。

また先回の人質事件を教訓に、あのような生命の危険に巻き込まれる事態は二度とは起こらないよう十分配慮していとおもっていた。今回のようなイランにおける武装グループによる誘拐事件に再び巻き込まれないように。。。夏休みに視野を広げに、勇躍海外に出かける若者たちは心していって欲しいものだ。

国の大小にかかわらず、麻薬や贋金というものは、戦闘国家に於ける戦闘器調達の重要な資金源として活用されているもの。これらのダーティー・マネーやビジネス トランズアクションが暗躍し緊迫しているトラフックルートは、旅行先として、真っ先に避けなければいけない所だったように思える。

日本人のように長いこと平和憲法の旗印の下、安穏と日々を過ごしている国民には理解しがたいような駆け引きが、戦闘状態の水面下で行はれているのが常のようだ。政情不安定な国の周辺を旅行にはくれぐれも注意が肝要なのではないだろうか。




Posted by dgfjas6fさんの日記 at 12:50